HQCDとは?

HQCD(Hi Quality CD)は、限りなくマスター音源に近いオーディオディスクです。その音質から、「高音質」の表記をさせていただきました。通常CDよりもグレードの高い、液晶パネルに用いられるポリカーボネートをディスク基盤材料に使用し、反射膜には、従来のアルミニウムに換えて、耐久性・耐熱性・耐光性にも優れた独自の特殊合金を採用しました。2つの素材の相乗効果によって、通常CDと比較して、音の粒が繊細で、解像度・透明感・臨場感が劇的に向上、従来のCDよりも、マスターに限りな く近い音質が実現できました。HQCDはこれまで通りのCDプレーヤーやカーオーディオで高音質を体験できます。 ※高音質とはマスターの再現性の高さを意味します。

通常のCDとはグレードの異なる液晶パネル用途のポリカーボネートを採用しており、ディスクを成形する際の流動性や転写性に優れ、元の信号ピットをより高精度に形成します。また、ディスクとしての透明性、複屈折性能に優れています。

録音エンジニアの思いはCDに技術の隠し味が滲み出ることを密かな喜びとする。しかし完璧であるCDの再現性も限界と言う壁に突き当たる。今回発売となった「HQCD」には限界の壁が遠ざかった感を持った。すこぶる快感、気持ちがいいのだ。自ら録音した音源を「HQCD」で聞いた。はっとしたのはトロンボーンの質感。トロンボーンが持つ、ホルンに似た開放感溢れる音の芳醇である。聴いていたディレクターが言った。「スタジオで聴いた音だ!」。ドラムスのアタックの次に来る音の発散と切れ味に瞬発力を感じ取った。ダイナミックなドラムスの音像が骨太に見えてくる。ベースの弦の唸りが見える様なリアルさが欲しいと言うベーシストの要求が「HQCD」で深い低音のエネルギーと上手くミックスされて出てきた。旧来のCDが鮮明とリアルさに満足を与えたが、仕掛けた隠し味が滲み出る音の深みを再現した「HQCD」に私は感動を持って満足した。そして復刻版で再発された「HQCD」で感じたことは、当時のアナログテープが持つ特質を、4B鉛筆で描いたような濃いエッジで音像を描き出した事。ジャズファンとしてこの上ない贈り物だ。

及川公生(日本音楽スタジオ協会個人会員)
福岡県出身。FM東海(現 東京FM)技術部勤務。大阪万国博・スペースシアターの音響技術を担当し、武満徹、ヤニス・クセナキスの作品に関わる。万国博後フリーランスとなり、武道館における世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当し、カーペンターズ、ミッシェル・ルグラン等のアーティストと関わる。FM東京のクラシック、ジャズ、純邦楽古典の録音・プロデュースを担当。音響空間の雰囲気を大切にし、演奏のライブ感覚を重視したそのこだわりの録音姿勢には、海外でも共感を呼びFM特番としても取り上げられた。2003年度日本音響家協会賞受賞。